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北海道登山の旅 生日記 − 現地からダイジェストをアップしています −
ユウトムラウシ川からの川旅でトムラウシ山へ8月25日(金)〜28日(月) |
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今日の一枚
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今回の北海道では3つの川からトムラウシ山を目指す計画。1つ目の北海道の名渓クワウンナイ川はすでにやっつけており、そしてユウトムラウシ川をやっつける番がきた。ユウトムラウシ川には東京のトマの風御一行様という強力な助っ人付。トマのN村君からお誘いがあり、便乗させてもらうことになったのだ。
■8月25日(金) 朝6時頃にトムラウシ温泉に着く。水量は昨日よりも若干減った感じだ。多少は苦労もあるかもしれないが問題ないでしょう。入渓は短縮コースへ向かう橋のたもとから。水は冷たく感じないが、圧力はかなり感じられる。どこでも渡渉というわけにはいかないな。
ユウトムラウシ川は蛇行を繰り返して流れている。河原はあんまり発達してなく、時々削り取られたような土色の側壁となっている。そんなわけで、あっち行ったりこっち行ったり(いわゆる渡渉)する場面が必然的に多くなる。水量は減ったとはいえ、平水の2倍(はおおげさか・・・?)くらいはありそう。渡渉中にひっくり返ったとしても、身の危険が感じられるほどではないにしろ、濡れネズミとなり、笑いのネタとなってしまう。それでも2,3ヶ所ぐらい気合のいる渡渉があったかな。大雨の影響で新しい倒木も目立った。この方がかえって厄介だった。
のんびり歩き、休憩も多めに取りながらの遡行。谷の中までしっかり日差しがあるので、休憩していても寒くはならない。やっぱり沢は晴れの日が一番!今日はあまり上流まで行くと泊まり場がなくなってしまいそうなので、沢が傾斜を増す前に行動を終える予定。しかし、これまでのところ、テン場にうってつけのスペースというのが見当たらない。雨の心配がないので砂の台地なんかがあったら最高なんだが・・・。
夕方まではみんな好き好きに過ごし、そのあとはお決まりの焚き火を囲んでの宴会。3泊4日ということでビールは少なめにしておいたのだが、もうちょっと担いでくるべきだった・・・。明日以降の酒に手を出しそうになる気持ちにムチを入れ、なんとかかんとか今日の割り当て分で抑えたのであった。
■8月26日(土) 1000mそこそこの標高ということで、夜はまだそれほど強い冷え込みというほどではなかった。朝4時起床。今日も文句なしの晴れ!朝メシのラーメン食って出発だ。一日経って、きのうより少しだけ水量が減ったような気がする。
このまま順調に遡行が続けば、余裕で予定の南沼に着くなと思っていたら、前方に滝が・・・。小滝とは間違っても言えない立派な滝だ。ユウトムラウシ川は大きな滝は皆無と思っていたので、キツネにつままれたような感じだ。一瞬どこかでルートを間違えたかと思えたくらい。
この滝は立派な滝で、下段が約10m、上段が5mの2段構え。垂直とまではいかないが、しっかりと立っている。まさかこんな滝が出てくるとは思ってなかったので、心の準備はできていない。さてと・・・・・・どうしましょうリーダー。巻きは良くはないが、難しいこともなさそう。直登も簡単ではないが、難しくはなさそう。
念のためザックは置いて空身で登る。中段までは右からサクサク登り、核心に見えたトラバースの前にハーケン1本。トラバースは楽勝で、最後の滝上への這い上がりが少しやらしかった。上段は登らずに、ピッチを切る。上段はリーダーが先に登り、お助けを垂らしてくれた。この滝で結局1時間半近く費やす。長いお遊びとなった。
このあとも数メートルの滝がチラホラ出てくる。2つ目の5mクラスの滝は登れずに、右から巻く。ちょっと大きく巻きすぎたかな・・・?これ以降の滝は快適に直登。ユウトムラウシ川をなめて臨んだわけではないが、滝が出てきてワクワクさせられた。
さて、1300m付近にある二股。左に進んで三川台に詰め上がる予定だが、二股に立つと右股からの誘惑が・・・。左股が少々ヤブっぽいのに対して、右股はスッキリとしていて小滝が連続している。また、右股を詰めていくと南沼へと突き上げ、時間短縮にもなる。大きな誘惑だったが、ここはリーダー初志貫徹。予定通りに三川台方面へと向かうことにした。
ヤブっぽく見えた渓相はしばらくで終わり、どんどん谷が開けてくる。潅木もまばらとなり、代わってお花畑が幅を利かせてきた。それに比例して気分の方もウキウキ度が高まっていく。右股がどんな風かわからないが、とりあえずはこっちに来て正解だったかな。
■8月27日(日)
川だか池だかわからないような水の中を稜線目指す。時々ヤブに阻まれて、鹿道を追ったりした。二つ池は中をジャブジャブ。早朝の寒さの中、膝上まで浸かったので、足がビリビリとしびれてきた。雪渓下から縦走路まではわけなく達した。
縦走路からは頭に雲をかぶった十勝連峰、薄くて見えるか見えないか程度で日高山脈が、西には芦別岳も見えていた。急坂を登ると三川台。見慣れた(とまではいかないが)大雪山の山並みが飛び込んでくる。今日は昨日までに比べると、雲の出が早いみたいだ。トムラウシ方面はちょっと雲がかかり加減だった。
南沼に着いて、このまま下山する手もあったが、東京から来ているのにそれではもったいない。明日の天気も悪くなさそうだし。とりあえず南沼にテントを張り、お昼ごろになって行動開始。まずは26日ぶりにトムラウシ山頂に立つ。そのあとは北沼方面に下って、ナキウサギの声を聴きながら、帰りは巻き道で南沼に戻る。 ■8月27日(日)
今日はこれまでの3日に比べると、かなり雲が多くなっている。とはいうものの、上空の薄い雲で、景色には関係ない。逆に平地が雲海の下に沈んでいる。その雲海に浮かぶ十勝連峰が島のように見えた。
展望があるのはカムイ天上まで。その後は深い森へと入っていく。短縮コース手前で、1時間半くらい前に出て行ったトマさん後発3人組に追いついた。分岐からは2度の軽い登り返しを含む平坦部が多く、なかなか高度を下げない。煮え切らない下りだったが、最後に一気下りで温泉へ。終わった・・・。
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