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北海道登山の旅 生日記  − 現地からダイジェストをアップしています −  


ニペソツ山

北海道離れした評判どおり素晴らしい山でした


8月6日(日)

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 行程  層雲峡⇒十六の沢登山口⇒ニペソツ山⇒登山口⇒上士幌町
 温泉  糠平温泉 プライマルステージ
 キャンプ場  上士幌町 航空公園キャンプ場


今日の一枚

天狗岳直下からの大迫力のニペソツ山


日記


日帰りの大本命であるニペソツ山。絶対に晴れの日に登りたかった。天狗岳からのニペソツ山が見れなかったら、再挑戦しないといけないので。ニペソツ山は人気の山なので、できれば日曜日は避けたかったが、今日は絶対に晴れそうなので、背に腹は変えられない。早めに出て、駐車場だけはキープしたいところだ。

コースタイム 十六の沢登山口(5:25)⇒天狗のコル(7:00〜10)⇒天狗平(8:00〜20)⇒ニペソツ山(9:40〜10:10)⇒天狗平(11:25〜12:15)⇒登山口(13:50)


層雲峡を早朝4時に出た。三国峠を越えると東大雪の山並みが目に飛び込んでくるが、なんとニペソツ山の山頂付近にだけ雲がかかっている。頼むで〜。登山口の駐車場にはすでに20台ほどの車が。なんとか近いところの路肩に止めることができた。

小天狗付近より石狩岳を
大雪山も雲がかかっていた
天狗のコル手前までは樹林に覆われた、とくに見どころのない道。小天狗を巻く頃から樹林が低くなって展望が開けるが、天狗岳は雲の中だ。ということは、ニペソツも雲の中だろうなあ。テン場となっているコルで休憩し、天狗平を目指す。天狗平の登りの途中でやっと森林限界。大雪や北大雪よりも森林限界が高いみたいだ。

天狗平より もうちょっとで見える
天狗だけから下るところで初ニペ
天狗平に着くが、ガスで真っ白け。あ〜あ・・・。でもガスがあるのはこの付近だけ。ここが取れれば、ニペソツ山のガスも一緒に取れるのではないか。まあ、最悪帰りまでにガスが上がってくれればいい。・・・などと思っていると、スーッと天狗岳のガスがなくなっていって、ニペソツ山の本体が・・・。真正面に展開したのでビックリした。まるで劇場の幕が開いたようだった。ただ、ニペソツ先っちょのガスはしぶとい。少々粘るも取れる気配はなし。とりあえず先に進む。

本峰に登る途中からのウペペサンケ
本峰に登る途中からの天狗岳

おしいところまでいくがなかなか山頂の雲は取れなかったが、天狗岳を巻くところで初めて山頂登場!ヨシヨシ、この調子だ。天狗岳からはグングンと下って、コルからは300m弱の登りとなっている。憂鬱になるところだが、ガスが晴れたので俄然気分は盛り上がった。


ニペソツ山頂よち天狗岳方面
山容の通りで山頂は狭い。団体さんなんか来たらあふれてしまいそうだ。現に後ろからは団体さんが登ってきているし。

ニペソツ山の山頂・・・、山頂からの眺めはどうってことないなあ・・・。この近くでは際立って高いので、みんな見下ろす格好になってしまう。肝心の大雪も見えてはいるが、ちょっと霞んでしまっているし、稜線付近には雲がかかってしまっている。


やっぱりニペソツ山は眺める山だ。山頂で長居するよりも、天狗平のほうがずっと雰囲気がいい。山頂は30分ほどの休憩にし、天狗平で大休止することにした。下山は大中小と3つの登り返しが控えている。最初の天狗岳への登り「大」は心していたのであっさりクリア。天狗平への登り「中」は登れば休憩ということで、気分的におあずけ状態で疲れた。


天狗岳あたりよりニペソツ山
天狗平からのニペソツ山

天狗平ではここまで引っ張っておいたセブンイレブンの冷やしうどんを食う。登りではドラマチックな演出だったこの場所。今はうす雲は増えたものの、山は全部見えている。ただ太陽の位置がだいぶ変わって、シラーッとなってしまっているのが残念。ナキウサギの声を聴きながらの贅沢なランチタイムであった。

最後に「小」の登り返しをやっつけて、あとは下る一方の道を駆け下った。稜線は風が割りと強くて、じっとしていれば寒いくらいだった。しかし、樹林帯に入ってからは風が遮られ、日差しも遮られるが熱気ムンムン。暑い暑い・・・。

下山したら北海道の山の中というのがウソのような暑さ。帯広は33度まで上がったみたい。今日はその帯広近くの上士幌で泊まるので、考えただけでもゾッとする・・・。その前の温泉。湯も脱衣所も暑く、休憩場もなし。外は灼熱地獄。下山後のほうが汗をかいてしまった。キャンプ場に着いた時は信じれない暑さだったが、日が傾くとともに北海道を感じられるようになった。なんとかこの晩は暑さに負けずに寝ることができた。


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