北海道登山の旅 生日記  − 現地からダイジェストをアップしています −  


山登りよりきつい自転車160キロ

− 旭川から帯広 −

8月31日(木)

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 行程  東川町⇒富良野⇒芽室町⇒帯広市
 温泉  ポロシリ自然公園キャンプ場のシャワー
 キャンプ場  ポロシリ自然公園キャンプ場


日記


本格(?)自転車デビューを果たした翌日の今日、今度は一日に何キロ走れるか挑戦してみた。旭川から帯広、正確には東川町から芽室町になるが、走行距離160キロ強、漕いだ時間は7時間となった。100キロ走った後の狩勝峠越えはさすがにきつかった・・・。漕ぎ具合にもよるが、山登りよりもずっとハードなスポーツだってことを実感。ゴールの芽室町に着いた時は、体全体がクタクタだった。


 行動時間  7:50〜16:40
 実働時間  6時間59分
 走行距離  163.3km
 平均速度  23.3km
 最高速度  56.km


今日この自転車行をやるかやらないかは当日になって決めた。やろうかとは思っていたが、天気とモチベーション次第だなと。ウダウダしていたので出発は朝食後の8時前。着いたのが5時前だったので、もっと早く出発していれば気が楽だったのに・・・とやや後悔。


■東川町から富良野


東川町から美瑛に抜けるには、旭川空港経由が一番近い。距離は近いものの、その道はジェットコースター道になっている。これを嫌ってグルッと回ろうかとも考えたが、やはり直線的に進もう。この登り、意外と短くて楽だった。まだ朝イチだし・・・。

逆に意外と堪えたのが美瑛坂。ダラダラと続く登りは想像以上の辛さだった。デイバックを背負った背中は汗まみれ。もう涼しいからと甘く見てたが、やはり自転車は空身でないと・・・。美瑛から中富良野まではきのう通ったばかりの道でつまらない。深山峠手前で車のT世さんに抜かれた。でも、上富良野から富良野まではずっと下りベースなので、快適サイクリングを堪能できた。富良野のホーマックでゴムひもを買い、デイバックを荷台にくくりつけることに。しかし、ストラップが多いこのザック、その処理がめんどくさい。


■富良野から狩勝峠

富良野では小雨に降られたが、すぐやんだ。ここからは空知川を遡っていく格好になる。狩勝峠までの60キロはずっと登りベース。今日の正念場だ。富良野の町を通り越して、山辺の集落に差し掛かった頃、急におなかが減って辛くなった。シャリバテだ・・・。まだ11時だというのに。この先思うよにコンビニがなくなるので、山辺のセブンイレブンに寄ってパン2丁喰らいついた。

ダラダラと登り坂をこなし、三の山峠に差し掛かる。狩勝峠ばかり頭にあって、この三の山峠は眼中になかった。距離こそ短いが、この三の山峠は勾配がきつく、一番軽いギヤにしてなんとか登り切った。峠で一休みし、南富良野の町まではほとんど漕がずに到達。ここから狩勝峠を越えて新得まではコンビニがないので、腹はまだ減ってなかったが、南富良野のセイコーマートでパンを買って備蓄しておく。

狩勝峠は心して登ったので、思ったほどの辛さはなかったような・・・。とくに前半の登り勾配は緩め。広い路肩も走りやすくてよかった。最後の2,3キロの勾配はかなりきつかったが・・・。あと、峠の茶屋が見えてから、グルリと道が回りこんでいるのは、精神的によくない。一番きついところでなかなか着かないのだから・・・。

峠でT世さんはずっと読書をしていたみたい。いったん合流して、またすぐに別れた。南富良野で買っておいたパンはあったが、もうとてもパンを食える喉ではなかった。モサモサしたものは喉を通らない。峠の食堂でうどんを食った。これがまた一昔前の食堂で出されるようなボソボソの麺で、つゆは真っ黒け。無難に冷凍うどんでも出しとけばいいものを・・・。それで600円。観光地価格だから仕方ないか・・・。まずくはなかったが。


■狩勝峠から芽室町

待ちに待っていた狩勝峠の下り。爽快爽快!。60キロには届かなかったが、なかなかのスピード感だ。スノーシェードの中は、路肩が荒れていて怖かったが。峠を降りきってからもずっと下りベースが続く。あとは楽勝かと思っていたが、なんと逆風。狩勝峠より北は北風だったのに・・・。峠を越えたら南風になってしまった。おかげで緩い下り坂なのに、力を入れて漕ぐ羽目に。予想外の風に身も心も疲れ果ててしまった。待ち合わせ場所の芽室町のスーパーダイイチに着いた時はホッとした。

足はまだ余力はあったが、一番えらかったのが手。やはり長距離にはドロップハンドルが楽なのか・・・?あとケツが痛い。これは慣れるという話だが・・・。まあ、まだ2度目の自転車だ。これから体も慣れていくことだろう。・・・て、乗らなかったりして。

ダイイチで明日の買出しをした後、エサオマントッタベツ岳に備え、戸蔦別川沿いにあるホロシリ自然公園キャンプ場へ向かった。ここは無料シャワー完備なのでありがたい。ちょっと湯の出が悪いのが難点だが・・・。ないよりも百倍はいい。忠類のキャンプ場で異常発生していた蛾。。ここも蛾の乱舞。キャンプ場の管理人の話によると、十勝地方は今年異常発生しているらしい。

山に行くには自転車は邪魔。・・・というか、林道を走るのは厳しい。管理人に自転車を置かせてもらえないかと話すと、こころよく応じてくれた。助かった。ご丁寧に建物の中の倉庫に保管してくれた。

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