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北海道登山の旅 生日記  − 現地からダイジェストをアップしています −  


ウペペサンケ山はガスガスで何もみえず・・・

8月21日(月)

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リベンジ編はこちら⇒9月26日
 行程  忠類⇒ウペペサンケ山⇒上士幌町
 温泉  糠平温泉 糠平観光ホテル
 キャンプ場  上士幌 航空公園キャンプ場


日記


カムエク以来5日ほど山から遠ざかっている。この間は台風の間接的な影響でずっと悪天。日高地方では大雨による林道崩壊で、今期の幌尻岳は絶望とのこと。3日経過した今でさえ、幌尻山荘には35名のお客さんが取り残されているとか。えらいこっちゃ・・・。

日高を狙って数日間忠類村で過ごしたが、どうも日高には縁がないようだ。十勝側はそれほど雨は降ってないけど、この先も曇りベースの天気が続きそう。そこで日高に見切りを付けて、比較的天気のマシな大雪方面に向かうことにした。十勝から近いウペペサンケ山あたりが適当かな。

今日も朝は霧雨・・・。十勝地方特有の海からの霧によるものか・・・?北に行くほど影響は少なくなるだろうと踏んで、糠平へと向かって車を走らせる。帯広を越えても霧、上士幌から山に入っていっても霧・・・。それでも標高900mの登山口まで行ってみることにした。糠平あたりも大雨が降ったようで、林道はいきなり水が流れていた。だいぶ砂利も洗われていて、溝がかなり大きくなっていた。路肩をえぐられているところもあり、もうちょっとひどかったら通行止めになっていたかも・・・?登山口あたりまで登ると、やっと霧の上が見えてきた。時折青空ものぞいている。これは行くしかないな!こんな天気にもかかわらず、先客の車2台とバイク2台。人気の山か?


コースタイム 登山口(7:50)⇒1399m(9:00〜15)⇒菅野温泉温泉コース分岐(10:10)⇒糠平富士(11:00〜40)⇒分岐(12:10)⇒1399m(13:00〜10)⇒登山口(13:50)

駐車場付近は蚊が大発生!これだけ湿っぽいのでそれもうなづける。足元も泥やら草露やらで濡れていそう。というわけで、今日は完全防備での出発だ。カッパの下をはいて、上は長袖シャツ。それに防虫ネットまで装備。おかげで蚊には刺されなかったが、暑さで参ってしまった。尋常ではない汗をかき、しまいには息苦しくなってきた。酸欠状態だ。山で息が上がるのはそうないことなのに・・・。1399mで尾根に出て、そこで完全防備解除。水を500ml一気飲みして生き返った!


今日最高の展望  1399mより
歩き始めてすぐに雲の上に出て、時折日差しを浴びながらの登りだった。しかし、今度はウペペ本体にかかる雲が・・・。次の1600mピークには西からの風に乗って雲が押し寄せてきていた。あ〜あ・・・。ここまで登ってきたからには行くしかないが、テンションは大きく低下した。


左の写真が本日最高の展望。中央遠くはかの有名なおっぱい山。先端が雲で隠れているのが残念。ここより上はずっとガスの中となったのでした。

1399mからはいったん下ってからの登りとなるのがめんどくさい。コルは笹の丈が高く、刈り払われてないので、足元がほとんど見えない。登りだからまだいいが、下りはやっかいになりそうだ。この登山道は通して整備はしばらく入ってない様子。1600mピークの手前でガスに突入。それ以降、景色を見ることはなかった。

ウペペサンケ山は内陸のしかも南の方に位置するので、勝手にもっさい山かと想像していた。ところが、むさ苦しい樹林帯を抜けるのが意外と早く、1399mで尾根に出てからはずっと開けている。晴れていたらきっといいだろうなあ・・・と想像を働かせながら歩いていた。

糠平富士に到着。ここはもうウペペの頂稜の一角。頂稜の一角なのだが、ウペペの頂稜は異常に長い。ここと最高点の差はわずかに15m。しかし、距離は1.5キロもある。コースタイムにして50分。T世さんの調子がイマイチということもあり、山頂まで行くのはためらわれた。晴れれば文句なしに行くのだが・・・。そこで、ここで様子を見て、晴れる気配があれば山頂に向かうことにした。定番のコンビニ冷やしうどんを食ったりして時間をつぶす。時々太陽の気配が感じられ、雲があるのはこの山だけという感触はあるのだが、晴れるまでには至りそうもない。仕方ない・・・ここで引き返すか。秋の紅葉シーズンにリベンジを誓って下山することに。

予想通り、笹で覆われた部分の下りは難渋した。下りをシャカシャカ下れないのはストレスだ。結局1399mに戻るまで一度も晴れなかったので、引き返してきて正解だった。晴れたら悔しかっただろうな。ここからの下りは蚊に対する防備なしで下った。やっぱり手はボコボコにやられた。暑さの苦痛をとるか、蚊の苦痛を取るか・・・。


★糠平温泉

どうもパッとしない糠平温泉。廃業したホテルや休業中の看板を玄関にかけているホテル・・・。イメージ悪いよなあ・・・。この前の某風呂も最悪だったし。とはいえ、風呂には早く入りたいので、糠平温泉の位置的貢献度は高い。今日は糠平観光ホテルにした。4年前にも入ったこのホテル、昨年風呂が改装されたばかりでピカピカ。なかなか評価高いのだが、値上げされていた。

温泉を出てラジオをつけると、ちょうど高校野球が終わったところだった。今日は決勝戦の再試合。きのうは延長15回で1:1の引き分けだったのだ。にわか北海道人としては、駒苫を応援していたのだが、結果は1点差で早稲田実業の優勝。残念だったけど、3連覇のかかった大会で決勝まで進んでくるというのはすごいことだと思う。実力以上に運も兼ね備えてないと、地区予選から甲子園の決勝まで進んでくることはできないだろう。健闘をたたえる。

さて、この近くのキャンプ場となると、上士幌の航空公園ってことになる。糠平にもキャンプ場はあるがパッとしない。買い物にも苦労するし。航空公園はこの夏3回目かな。今日は大学のサークルだろうか、60人の自転車集団が泊まっていた。にわか自転車ファンとしては、横目でジロジロ自転車を見ながらトイレに行くのであった。なるほど、なるほど・・・と思いながら。やはりマウンテンバイクベースの自転車が多いな。失敗したかな・・・。車はウチ以外に1台のみ。バイクは10台以上。お盆前に比べるとガラリと客層が変わった。北海道の夏休みも終わりなので。これからは大学生と定年リタイヤ組の世界かな。中年リタイヤ組もここにいるけど。

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