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北海道登山の旅 生日記  − 現地からダイジェストをアップしています −  


 
羅臼岳は雨・・・

9月23日(土)

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雨だったので翌日も羅臼岳に登ったのでした 日記はこちら

 行程  羅臼町⇒羅臼岳⇒羅臼町
 温泉  羅臼温泉 峰の湯
 キャンプ場  羅臼温泉野営場


日記


羅臼岳は4年前に岩尾別温泉から登ったことがある。その時は硫黄岳まで縦走した。その時の印象は、羅臼岳は登るよりも見る山。サシルイ岳やオッカバケあたりから見ると格好がいい。三ッ峰から先は花も多いし。みんな百名山目当てで速攻でピストンしていくが、もったいないなあ・・・と感じた覚えがある。羅臼岳に登ってしまうと、周りがみんな低い山になってしまい、イマイチ。それでも、両側海というのは評価高い。今回はも縦走したかったが、カムイワッカで工事中のため無理。そこで、岩尾別からよりはずっと時間がかかるが、羅臼側から登ってみることにした。

コースタイム 羅臼キャンプ場(6:45)⇒泊まり場(9:10〜20)⇒羅臼平(11:10)⇒羅臼岳(11:55〜12:10)⇒泊まり場(13:50〜14:05)⇒キャンプ場(16:00)


朝方は羅臼の街中でも小雨が降っていた。行く気はそがれたが、曇りのち晴れの予報を信じて登り始める。標高100mちょっとからの登り、標高差1500m、距離にして7キロで羅臼岳。長いなあ・・・。最近は半日の山が続いていたから、今日はこたえるかも・・・?名簿を見ると、先客は3組8名。土曜日だというのに少ない。岩尾別側じゃ今日もたくさんの人が入っているんだろうなあ・・・。
第一の壁付近より羅臼岳
少し登るともうダケカンバ、さらに登るとハイマツが出てくる。利尻山もそうだが、海際の山はすぐに高い山の雰囲気になる。針葉樹は少ないので、明るくてくれしい。

朝方の雨はすぐにやんで、みるみるうちに雲が取れた。あとは稜線付近にある雲が取れれば完璧。それも時間の問題だろうと思っていた。里見平を過ぎて急坂を登ると、第一の壁。ここから第二の壁の先、沢と合流するまではひたすらトラバース道。歩きにくいし飽きてしまった。

泊まり場付近はあちこちで温泉成分が湧き出していた。本流は赤茶色。支流は乳白色。岩はもちろんのこと、川の中に生えている植物まで赤や白に染まっていた。上から絵の具でも流しているかのように見えた。泊まり場にはテント5張分のスペース。しかし、あまり使われている形跡はない。

泊まり場付近の赤く染まった川

泊まり場付近の白く染まった川


ここからは涸沢の中の展望の利かない道が屏風岩まで続く。羅臼側のコースは距離が長く、そのぶんつまらない部分も多いかな。屏風岩あたりからは高い山の雰囲気となり、初夏には花でも咲きそうな感じのところを登る。晴れていれば気分もいいだろうが、晴れてくるどころか雲が増えてきて、しまいには雨が降り始めてきた。どうせすぐにやむだろうと思っていたが、コンスタントな降り具合だ。寒気がまだ抜け切らないのかなあ・・・。山頂までにやんでさえくれればいいんだが。

屏風岩

羅臼岳山頂はガスと小雨

時々雨はやみ、薄日が差したりもしたが、それは思わせぶり。すぐにまた雨となる。直接羅臼に登るルートにしようか、それとも羅臼平経由にしようか・・・。通常なら直で登るルートだろうが、この雨をやりすごすための時間稼ぎで、わざわざ羅臼平経由で登ることにした。
羅臼平からは岩尾別からの人と多くすれ違うようになる。結果は悲しい結果に・・・。大回りの甲斐なく、山頂は雨と霧で視界なしだった。

帰りの泊まり場より三ツ峰

第二の壁

粘るほど山頂の環境はよくない。尻尾を巻いて逃げるしかない。2時間下って泊まり場。この頃からようやく晴れてきた。晴れる時ってのはあっけない。みるみるうちに稜線の雲がなくなった。山頂で2時間粘るのは無理だったなあ・・・。今日はハズレということだ。泊まり場からは下山なのにアップダウンが多く、時間がかかるし疲れる道であった。

下山後は昨日の夕方と全く同じ行動。峰の湯で風呂に入り、そのあとセイコーマートで惣菜を買ってきて、キャンプ場の駐車場で車の中で食べるという。明日はホントに晴れそうだ。
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