ボケーッと景色を眺めているだけで時間を忘れてしまうくらいの景色。早めに着いて暇かと思ったが、取り越し苦労であった。雪渓で冷やしておいたビールを飲みながら、雲の付き方が変わるニペソツ山を眺めていた。
■7月4日(火) ⇒ ⇒
朝からなんとも素晴らしい天気!早朝は熊の行動が活発になる時間ということで、鈴の他にも要所要所で笛を吹きながら歩いた。ブヨ沼からはしばらく雪渓を登り、そのあとはハイ松や潅木、笹のトンネルが続く。音更山本体の登り中盤からは完全に高山帯となって、快適な登りに変わった。
テン場から 朝日を浴びる石狩岳
日が登った石狩岳
音更山の肩に着くと、さらに奥のほうに山頂があった。久しぶりにニセものにだまされた。しかし、大雪山を見ながらの歩きは爽快!山頂に着くと、遮るものが何もない大パノラマがお迎えしてくれていた。
音更山までもう少し
ニペソツ山と後はウペペサンケ山
ユニ石狩岳では音更山と石狩岳が邪魔をして、トムラウシ方面が見えなかったが、ここは大雪山から十勝連邦まですべて見渡すことができる。とにかく雄大で、しばらく無口なままこの景色に見入ってしまった。山頂も広くて開放的。いつまででも居られる山頂だった。
音更山山頂と大雪山
音更山からの大雪山
音更山からの石狩岳
音更山からシュナイダー尾根の分岐までは、北アルプス並みの清清しい稜線歩き。分岐に荷物を置いて石狩岳へとピークハントに向かう。石狩岳本体の山腹はちょっとしたお花畑になっていた。直下まで来て振り返ると、シュナイダー分岐に続々と登ってくる人たちが・・・。20人くらいはいるだろうか。恐らくツアーだろうな。
またまたニペソツ山とウペペサンケ山
シュナイダー分岐より石狩岳
石狩岳の山頂からの景色も雄大だったが、音更山があまりにもインパクトが強かったので、もう満腹といった感じだった。山頂の居心地も音更山に劣るし・・・。団体さんが登ってくるまで待っているつもりだったが、間が持たないので下山開始。
石狩岳の南側
少し降りたところで団体さんとスライド。5分くらいは待っていたか・・・。シュナイダー尾根の下りはハイ松の根っこがうっとおしい下り。斜度もなかなか急で、もっと荷物が重かったら苦労しただろうな。下のほうに来るとまたダニが心配だったが、どうやらこちら側は少ないようだ。尾根を降りきったら沢沿いの道。飽きる前に駐車場に着いた。団体さんを乗せてきたバスが待機していた。運転手さんは暇を持て余している様子。川で足を洗ったが、浸けていられないほど冷たかった。8月に入ったら沢攻勢に入る予定だが、冷たそうだなあ・・・。
石狩岳からの大雪山
トムラウシ山と左奥は十勝連峰 石狩岳より
層雲峡へと向かい、定番の黒岳の湯で汗を流す。そして、今日の泊まり場である、層雲峡オートキャンプ場へ。オートキャンプ場といっても、張るのはフリーサイト。虫が多くて大変だった。明日も天気がよさそう。4日連続となるが、登っておかない手はないな。銀泉台から小泉岳へ登ることに決めた。